りあこから推しへのラブレター

 

 

 

 

 

 

ラブレターとか書いたけど、多分そんな可愛いものにはならないと思う。私は未だに先日の推しのイベントを引きずっていて、相変わらず眠れもしないし食欲もない。眠剤はちゃんと飲んでるのに。食欲はせめて野菜だけでもと思って無理して食べたら猛烈な吐き気に襲われて動けなくなった。りあことは満身創痍、おたく人生におけるひとつの学びである。

 

 

推しへの手紙は基本現場ごとに出しているのだけど、その中でりあこであることを感じとられるようなことは一度も書いていない。でも、書きたいという気持ちもあるのだ。迷惑でしかないだろうし、手紙は推しを勇気付けるものであってほしいと思っているからこれからも書く気はサラサラないのだが、せめて、心につっかえた色々なものを昇華する手段としてブログに書くことくらいは許されたいなと思い、今この文章を書いている。

 

これは一介のしがないおたくが恋した俳優にあてたラブレターである。詮索しないでやってください。

 

 

 

 

貴方を初めて見つけたのはとある舞台のDVDでした。初めて貴方を見たその瞬間すぐに、あ、好きになる、そんな予感がしました。

なにせ貴方は私のど真ん中を射抜くストライクなお顔をされていましたから。だから意識的に避けていました。好きになってしまったらまずいと、本能的に分かっていたのだと思います。

でも私はやっぱりその本能に逆らうことはできなくて、貴方の過去作品を見たりツイッターをフォローしたり、通販でグッズを買ったり配信チャンネルに課金したり、あらゆる媒体で貴方を見るようになりました。でもこの時はまだ推しと呼べる段階で、りあこではなかったと思います。

そしてとうとう我慢できなくなって、発表された舞台のチケットを取って観に行くことを決断しました。歯車が狂い出したのはこの頃からだろうと思います。初めてきちんと生で見た貴方はあんまりにも魅力的でかっこよくて、結局それに抗えないまま私は貴方のおたくになりました。

そして明確に推し俳優となった貴方を追いかけているうちに、不思議と、「推し」という言葉では括れない感情が自分の中にあることに気付き出したのです。あくまでおたくが見ているのは貴方の俳優という側面だけなのは重々理解しています。それでも、そこだけを切り取っても、貴方はその性格のひとつひとつが私のツボのど真ん中を射抜いてくる、そんな人でした。そこからはもう転げ落ちるようにりあこへ転身し、本気で付き合いたい、果ては結婚したいと思うようになってしまいました。

でも、それが永久に叶う望みでないことも同時によく理解しているのです。貴方はあまりに自分の仕事を愛しすぎていて、もしもカノバレする時が来てしまったらその時はその時だと思っているのも本心なのですが、きっと貴方は何を差し置いても「役者」を選ぶんでしょう。それに見合う覚悟と信念を持って貴方は、自分の仕事に誇りを持っていることがとてもよく分かりました。

私は正直、演技のプロではないので、よっぽどの棒演技をされない限り、演技の上手い下手やその良し悪しはよく分かりません。観劇人生の浅さもあり、悪い言い方をすれば皆同じような力量に見えるのです。当たり前ですが皆さん一様に上手い、私はそう感じてしまいます。

でもそれでも、その中で貴方だけがキラキラ輝いて、つい貴方を目で追いかけてしまって目が離せなくて、時々垣間見える新しい一面にドキドキしてときめいて、もっともっと、それこそプライベートまで貴方のことを知りたいと思ってしまう。そして舞台が見たいという思い以上に、貴方に逢いたいという理由で舞台へ通い詰めてしまうのです。もしこれが恋でないと言うのなら、この感情を何と言えばいいのか教えて欲しいのです。

ですが、私と貴方の人生は、たまたま貴方が俳優という職業を選んでくれたおかげで一時的に俳優とそのおたくという関係性が生まれましたが、貴方が俳優をしていなければ出会うことすらもなかったでしょう。そして、例え貴方が俳優であろうとなかろうと、私と貴方の人生が交わることは永遠に無いのです。そう、頭では分かっています。頭では分かっているのです。でも心の制御を私はまだできないので、もうしばらくひっそりと、貴方のりあこでいること許してください。

その代わりという程のことでもありませんが、絶対貴方の嫌がることはしない、迷惑はかけないと心に決めていますし、たまに出すお手紙で私は精一杯貴方を褒めて褒めて褒めちぎろうと思っています。ネガティブシンキングな貴方のことです、手紙は、読めば元気が出るものだと思って欲しいのです。女の子に可愛いと言い続ければその子が可愛くなるように、私の拙い言葉でも、貴方の演技も容姿も何気ない仕草も発言も褒めれるところは全て褒め尽くしたら、もっともっと素敵な役者に、そして、素敵な男性になる足掛かりくらいにはなってくれるのではないかと思ってしまうのです。

そして、今よりもっと魅力的に、役者としても男性としても成熟したその暁に、今までの労に報いてもしひとつだけお願いを聞いて頂けるのならば、どうぞ力一杯私を振ってください。振られてすぐに諦められるのか分かりません。全ては私が勝手に貴方に恋して勝手に病んで勝手に終止符を打とうとする、とても身勝手な行いで、おまけに私はあまつさえ貴方に終止符を打たれることを望んでしまっているのです。

貴方は私のことを気持ち悪いと笑うでしょうか、馬鹿じゃないのかと嘲るでしょうか。

でも、その反応が一番正しいのです。

だから私は貴方にそう思われたとしても仕方がないと思っています。終止符すら満足に自分で打つこともできないのですから。でも、私はもう後戻りできないところまで貴方を好きになってしまったのです。だからこそ、貴方に引導を渡して欲しいと願ってしまう。

たった一言で構いません。ごめんなさいと、そう言って頂けるのであれば、これ以上の幸せはありません。

どうぞこれからもお元気で、今よりもっと素敵な役者さんに、男性になってください。

益々のご活躍、心からお祈りいたしております。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あとがき

 

 

このあとがきは後日書き足したものである。このラブレター自体は私が酔った勢いで書いたものだ。

なんか降りる一歩手前みたいな空気になってしまっているのだがまだまだ降りる気はサラサラない。

 

というか降りれない。

 

まだまだ私にとって推しは大好きな人なので。

 

そんなわけでここまで読んだ方の体調が悪くなっていないことを祈りつつ今回はここまでで。

 

 

 

おわり。